蒼き夢見し

明け方の光射すころ
蒼き夢が終わった

指先を一瞬、掠めて
手にいれたと思った夢が
ヒラリと身をかわして
遠ざかった

ため息と
空しさと
色のない日常が
戻ってくる

曙光に放ったため息の向こうで
夢が微笑んで手招きする

まだ、夢が夢を見ていたい
夢が誰かに追いかけていてほしい

誰も夢を見ない星に
なってほしくはないから

もう一度、共に走らん

夢は彼方にあるのではなく
いつも、隣を走っている

夢が走っている


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宗教と自由

宗教は情報の一部
解読されるべき暗号
信じるものではない
読み解くもの

黄泉を解くもの



自由とは
今ここにいられる自由

過去、未来という時空に
縛られないということ

恐れは過去からしか来ない
不安は未来からしか来ない

いまここに在ることの自覚だけが
恐れと不安から
意識を解き放つ

時放つ


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