蒼き夢見し

明け方の光射すころ
蒼き夢が終わった

指先を一瞬、掠めて
手にいれたと思った夢が
ヒラリと身をかわして
遠ざかった

ため息と
空しさと
色のない日常が
戻ってくる

曙光に放ったため息の向こうで
夢が微笑んで手招きする

まだ、夢が夢を見ていたい
夢が誰かに追いかけていてほしい

誰も夢を見ない星に
なってほしくはないから

もう一度、共に走らん

夢は彼方にあるのではなく
いつも、隣を走っている

夢が走っている


f:id:codS:20180703114329j:plain